普通の肩幅では広くなり、猫背の肩幅では狭くなります

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何の話だと思いますか?実は自転車のハンドル幅の話なのです。
ブログのアクセス数を見てますと腕の痛みや痺れなどを気にしている方が多いようで、去年書いたこの記事や

その腕の痛み、肩から?→いいえ首の根元からです

最近書いたこの記事がよく読まれています。

自転車乗って手や腕が痛かったり、痺れる人。握ってる?曲げています?

本来ならば自転車に乗って手の痺れが出たり、痛みを感じたりするのはポジションが合っていないのが原因なのですが、そのポジションも人によっては正確に計ることが出来ないことが現状です。
(そのため、今ではフィッティングを行う自転車店も増えてきております)
今回はその原因の一つである猫背のせいで、間違ったハンドル幅になってしまうお話です。

 

●腕の回転範囲とハンドル位置

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ハンドルの位置の話の前に、まず腕をぐるりと回してみてください。
円形に回って、胸元の辺りで手の位置が一番内側と外側になるはずです。
ここで痛くて回せないなどの症状がありましたら、そこの施術から開始しないと行けませんが、今回は回せるものと前提して続けていきます。
次にバイクのポジションを想定してハンドルのある辺りに手を移動させてください。
どの位置にありますか?
バーハンドルでも親指を上に向けてドロップハンドルを想定しても肩より内側になることは無いはずです。
もし内側になっていたら、それは猫背になって肩が前に入り込んでいるのが原因になります。

 

●猫背による狭いハンドル幅の弊害

猫背のどこが悪いんだという方もいらっしゃると思いますが、猫背はデスクワークの姿勢です。
重心が後ろに傾くので自転車が進まない、無駄な体力を使うというデメリットがあります。
その上でハンドルが狭くなると以下のような状況が考えられます。

・胸元が狭くなり、呼吸がしにくくなることで酸素が不足してスピードが出せない。
・脇や首と行った腕の神経や血管が通る部分の筋肉が過剰に負担がかかるので腕の痛みや痺れ、疲労が激しくなる。
・そもそも幅が狭いと上半身が不安定になるので何かあった時の転倒のリスクや、走行時の振動での疲労が大きくなる。

このようにデメリットばかりです。
狭いハンドルの方が力が出るという方もいらっしゃると思いますが、それは力が出るのではなくて最初から力がかかっている状態です。
バーベルを持つときに肩幅より狭くバーを持ったりしませんよね?狭くしたら持ち上げられないからですよ。

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●正しい肩幅のハンドル選びはどうすれば?

では、ハンドル選びの時はどうすればいいのか。
まず簡単な方法として掌を前に向けて胸を張るようにして深呼吸してみてください。
簡単な猫背はこれである程度解消されますので肩幅も戻っていきます。
もし、それでも肩幅が変わらない場合などは一度当院などで身体の状態をリセットしてみるのは如何でしょうか?

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日頃の仕事などを効率よくするために硬くなってしまった筋肉を解し、関節を調整することで身体の状態をニュートラルに戻しますので、貴方にとって最適なハンドル幅にすることが出来ます。
また身体を本来動く範囲にした状態で自転車をセッティングすれば、仕事などで動きを失った身体も自転車に乗ることで取り戻すことも可能だと思います。

スポーツ自転車のハンドルも値段が張るものです。サイズが合わなかったと後悔する前に身体を本来の状態にしてから選んでは如何ですか?

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