北海道における今年最初で最後のクロスカントリーレース、DoRideササダ沼大会に参戦してきました。
前々日より、糖質とBCCAを多めに摂ってアミノ酸とエネルギーをため込み、前日の試走でサスのセッティングを煮詰め、タイムを取り、本番に備えます。
バイクはいつものスコットスケール。
ブレーキを変えて、ホイールはサイクルガレージPAZさんに組んでもらった手組。
今は、これが頼れる武器。
当日、二周だけ試走をして最終的な空気圧を確認した後、バイクをローラー台にセット。
開会式終了後から30分かけてアップをすませると招集エリアへコースイン。
久しぶりのレース、この時世に行えることに感謝しつつ、気が付けばもうレースは開始。
ピストルの音と共にビンディングにクリートをはめ込みます。
スタート自体は良い感じでしたが、自分の腕の無さで一人パスするのに手間取りったところを抜かれマスター40で2位、全体で4位で一周回を終えます。
必死に取り戻そうとしますが、沼の向こうのアップダウンで近づけても後半の木道区間とシングルトラック、インフィールドで離されます。
今回のコースはスピードコース、脚の強さが如実に出るコースです。
二周目終了時点で順位変わらずマスター40の1位から27秒差。
諦めずにジェルを補給して沼向こうのアップダウンへ。
そこで視界に入る1位の選手。
メカトラなのか、何なのか原因は分かりませんが足が止まっている。
機を逃さず、ペダルを踏み込む力を上げて追い上げにかかります。
明らかに先頭集団からも遅れている様子。
必死に食らいつきインフィールドで踏んで速度を乗せるとゴール前で抜きます。
この時点でマスター40で1位、総合では3位。
緊張かシングルトラックに入ったあたり呼吸が浅くなり、反射的に声が出る。
息を吐ききったせいか、幾分呼吸も落ち着く。
さて本番、引き離しにかかります。
相手の得意フィールドと抜き所、引き離すポイントを計算、カードを投入するようにアタックを仕掛けます。
工場裏の舗装路……相手もアタックをかけてきて潰す形に。
距離を詰めやすかった沼向こうのアップダウン……登りで離しにかかっても脚力は相手が上で失敗。
下りから木道へかかる道……ここも引き離せない。
カードを殆ど使い切ったところでインフィールドに突入、チャンスは後一回どこか踏める路面。
ここでMCのマイクが聞こえ、耳に入る「スプリント」という単語。
僕はスプリント勝負が苦手。
だから、その前で勝負を着ける選択肢を選びます。
最後のストレートに入る前、緩やかな登りからのカーブ。
ここでダンシングからの加速。
そして速度を乗せてカーブからラストのストレート。
もし同時にスプリントだったら、おそらく瞬発力で負けていました。
でも登りからスピードを乗せて最高速に乗せて踏んでる今なら、脚力が足りなくても何とかなる。
20秒、30秒なら走り切れる。
そういう練習をここ半年以上、ずっと続けていた。
――0.26秒差。
マスター40、1位でゴール。
初めて表彰台の真ん中に乗りました。
本当にギリギリの勝負でした。
機材、練習、みんなのアドバイスや経験を聞く姿勢。背中を追いかけたいと思った選手。
何か欠けてたら負けていたのは僕が一番分かってます。
一人では絶対無理でした。
だから感謝しかありません。
レース終了後はリュウ君のテーピングの手伝いとノベサワさんの脚にオイルアップ。
どんな時でも、こうやってマッサーのように頼って頂けるのは自分の仕事としても本懐です。
この度はご利用ありがとうございました。
レース当日のオイルアップなどは気軽にお呼びください。
今回は1位になりましたが、総合では3位。
課題はたくさんあります。
テクニック、パワー、経験値、何もかもがまだ足りないと感じる日でもありました。
それでも楽しい一日であったことは間違いありません。
レースを主催してくださったDoRide様。
豊頃町の皆様。
色々と動いてくださった豊頃町商工会議所の皆様。
そして、一緒の時間を過ごしてくれた皆様。
本日はありがとうございました!
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