首を反ると自転車が進まない、身体の構造上の理由

こんにちは、昨日は雪で大変でしたね。
流石に積雪がひどかったのでその日はいつもやっている自転車での通勤はやめてノルディックポールで歩いてきました。

そんなわけで私は冬も自転車で来ているんですが、
以前、やまめ工房の堂城先生より「首は伸ばさないで下側を見るようにすると自転車は進むよ」
と教わった事があり、実際、進みが良かったという事がありました。

最近、気になったので通勤時に何度か首を姿勢を変えてみても、やはり同じようなことが起きたので
今回、色々と調べてきました。

●首を伸ばす(反る体勢)が進まない理由

まず自転車の乗り方に関しては私はおじぎ乗りが基本だと考えていますので、こちらを前提でお考え下さい。
その上で理想的フォームとして上げられているのは「深いおじぎ」という事になります。
深いおじぎ姿勢にすることで頭を前に出すことが出来るので、その重さを推進力に変えて自転車を進ませることができる。
(ちなみ頭は体重の6分の1の重さと言われてますので、体重60キロの人は前方に10キロのウェイトがあると考えて下さい)

ところが、前を見やすいように頭を上げて首を反ると以下のようなことが発生します。

・頭の中で一番重たい脳みそ部分が上に上がり、関節の構造上後ろに下がる
・その際に首の後ろと背中の筋肉が使われて、上半身も後ろに引っ張られる
・脊椎の角度も変化、その結果、最悪骨盤が立ってしまう。

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そんなわけでこんなふうな姿勢になります。

要は「おじぎ乗りが成立しない」んですよね

かと言って、顎を前に出して無理に荷重を前に持って行ったまま、首を反ると今度は首の神経が圧迫されるので、
正直身体に悪いですし、首を反ると頸椎がロックされる状態になって、
それに伴った各関節の動きも悪くなるので、自転車の操作に支障が出ます。

という訳で、自転車のポジションであんまりに首を反るポジションになってる場合は一度ポジションを見直すことをお勧めします。
多分ですが、走った後、腕とか肩も凝って身体も辛いでしょ?

ちなみに海外のプロ選手のポジションを見るとハンドルとサドルの落差はかなりあり、首を反らないと無理そうに見えますが、
あれは手足が長いという特徴があるからです。
実際、海外で走ってる日本人選手の一人、別府選手はハンドル位置が高めになるフレームを選択していますが、
手足の短い日本人の体形だとその方が適正だからと考えれば、頷けますね。

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