痛みの記憶

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こんにちは
先日トレイルランニングを趣味でなさっている方で坐骨神経痛を持っている方を施術させていただいたのですが
大会当日は途中リタイアするほど痛みがあったのに翌日に同じような場所で8時間走れるという、お話を伺いました。
勿論、坐骨神経痛関連の施術を行った後に
お話していたことが気になったので、痛む足を動かしながら、カウンセリングと主訴以外の部分の施術を行ったところ
大きく症状の改善が見られました。

本来の症状に加えて、寝不足などのストレスで体が痛みを感じやすくなっていたり、痛めた記憶が体に残っている等で
よくなっているのに痛みを感じているという状況だったようです。

今回はこのあたりのお話をしたいと思います。

さて、このような身体が痛みを覚えているお話でよく聞くのが「雨の日になると古傷が痛む」という話です。
これに関しては気圧の変化による炎症物質の発生や自律神経の不調、ストレスに不安などが有力な説として出ておりますが
あくまで仮説にとどまっており、論文などでのデータはありません。
しかし、実際の臨床の現場ではそのような訴えは多くありますし、実際に施術面での改善も見られています。

前述の症状も同じように
身体が痛い状況を覚えてしまい、それに対する防衛本能として、わざと痛みを発しやすい身体にしている無理をさせないようにしている可能性はあるかと思います。
実際に一度腰を痛めたりすると以前と同じことができなかったり、すぐに痛んだりということがありますし
私自身、腰痛持ちですので、同様の状況になったりはします。

では、このような症状の場合、どのようにすればいいでしょうか?

セルフケアとしては
自律神経を整えるために体を温めたり、ストレッチ等で筋肉を柔らかくすることを進められております。

当院の場合は整体にて、筋肉を解し、神経の流れをよくするほか
実際に痛めたところを動かしながら、各種施術(痛むところ以外も触っていきます)を施し痛みがある状態から無い状態に変化していくのを実際に体験してもらって、
痛めたところが改善していることを認識してもらう方法をとっております。

勿論、症状が改善しきってない方や現在進行形の方はおりますので、その方の場合は別途カウンセリングもしながら現時点で動かせる範囲を広げていき。
日常生活での負担を減らしていく形で行っていきます。

こういう症状はお医者さんでは専門外になりやすいですが、整体ですと効果も出やすいところがあります。
皆様にはこういう部分で上手く住み分けて使っていただけたらと思います。

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