病気には葛根湯→それは落語の世界だけにしましょう。

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こないだ、ネットで人(仮にAさんとします)と話す機会があったのですが体調不良で布団の中とのこと
聞いたら熱中症になりかかっているとのこと

Aさん「先週から風邪ひいてましてね、そのまま中々治らないと思ったら熱中症っぽくて」
私「あら、それは大変でしたねえ、お医者さんに行きました?」
Aさん「いえ、まだです。でも葛根湯飲んでるから大丈夫です」
私「すぐに飲むのやめて、水とかスポーツドリンクを一杯取ってください!」

……と、こんな話の流れになってしまいびっくりしてしまいました。

風邪と言えば葛根湯という話はよく聞きますが
葛根湯そのものはツムラさんのここを見ていただければ分かる通り
かぜの引き始めの悪寒、発熱、頭痛、項背部のこわばり、肩こりなどを和らげる効果があります。
しかし、その作用の仕組みは
体温を上げて、風邪のウィルスを殺す。体温上昇で血液循環を良くして肩こりなどの症状を和らげる
といったものです。

そんな効果のあるものを熱中症になりかかっている人が服用したら
……大変なことになりますよね。

また葛根湯自体も体温を向上させるため、比較的体力のある人用の薬です。
風邪が長引いて体力を消耗していると、効果が出ないこともあります。
今回はまさにそんな状況のお話でした。

葛根湯は「葛根湯医者」という落語話になるくらい有名な薬です。
でも落語のオチの通りに何でも葛根湯で済むというわけではありません。
最近はいろんなお薬の情報が入ってきてますし
自分に合ったお薬を用意して、それでもだめなら病院へ行かれることをお勧めします。

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